糖尿病の方によく使われている優秀な薬の1つが
「アマリール(グリメピリド)」
アマリール(グリメピリド)は昔から多くの方に使われている血糖値を下げる薬です。
血糖値が高いと何が問題なの?
皆さん、糖尿病というと血糖値が高いというのはご存知ですよね。
では何故、血糖値が高いと身体によくないのかご存知ですか?
身体によくない理由を知らないと、なかなか治療に積極的になれず、飲み忘れや自己判断で中止してしまったりする方がでてきます。
読者の皆さんは大丈夫ですか?
では、簡単に結論を言うと、動脈硬化になりやすくなるのです!!
他にも、3大合併症とうい病気になりやすくなります。
3大合併症は腎障害、網膜症(失明につながる)、神経障害(しびれなど)です。
まずは、簡単に動脈硬化になるまでの流れをご説明しますね。
血糖とは
血糖と言われるものは、「ブドウ糖」です!
健康な人であれば、血液の中のブドウ糖が増えれば、インスリンという物質が出て、そのインスリンの働きで血糖値が下がっていきます。
ところが、糖尿病の方は、そのインスリンの分泌が弱くなっていたり、インスリンがうまく働かなくなっていたりするのです。
結果的に、血液中のブドウ糖が増えすぎると、活性酸素というものが増えて、その活性酸素が血管を傷つけていくのです!
血管を傷つけられるとどうなるのか・・・
傷ついた血管の膜にコレステロールなどがたまりやすくなり、血管がどんどん分厚く、硬くなっていきます。
これが動脈硬化です。
いずれは動脈硬化が破裂したりして、脳卒中や心筋梗塞につながる恐れがあります。
3大合併症については別の機会で説明します。
副作用まとめ
だからこそ、危険な副作用を知ってもらいたい!いや、知っておくべきです!!
【※副作用は必ず起きるものではございません】
【※自分の判断で服用を中止せず、必ず医師とご相談ください】
さて、本題に入ります!
優秀な薬ではありますが、この薬にも危険な副作用があるのです!
薬を飲んでいる方は必見です!!
この副作用が怖い!!
重大な副作用はもっと多くありますが、その中でも危険な副作用を取り上げます!
副作用のレベルとしてはMAXと言ったところでしょうか!
もっと詳しく知りたい方のために、頻度別に分けた副作用を最後にまとめておきますね!
危険な副作用
1.低血糖(ていけっとう)
名前の通り、血糖値が下がり過ぎてしまうことです。
「血糖値下がり過ぎるとどうなるの?」と思いますよね!
血糖値が、60‐70 mg/dL未満なると低血糖症状が現れやすくなります!
低血糖は、冷や汗、吐き気、強い空腹感、寒気、動悸、手足の震え、ふらつく、力のぬけた感じがする、頭が痛い、ぼんやりする、目の前が真っ暗になって倒れそうになるなどの症状があります!
最悪の場合、昏睡などもあります!
以前ニュースでもありましたが、運転中に低血糖症状になり事故を起こしてしまったこともあります!
事故を起こせば自分だけでなく、家族や被害者など多くの人生が壊れてしまいます…
考えただけでゾッとします・・・
低血糖症状が現れたらすぐに糖分補給を!(できればブドウ糖が良いですよ!)
また、低血糖は薬を投与中止した後も、一旦回復したと思っても数日間は再発することがあるので注意が必要です。
悲惨な事故を起こさないためにも日々注意を!
※自分ではどうしようもなくなったら、直ちに救急車を呼んでください!!
2.無顆粒球症(むかりゅうきゅうしょう)
「顆粒球って何?」と思いますよね!
でも皆さん、白血球は聞いたことありますよね?
体に入った細菌を殺す重要な働きをしています!
白血球の中の好中球が著しく減ってしまい、細菌に対する抵抗力が弱くなることを言います!
症状としては、突然の高熱、寒気、のどの痛み等の風邪症状です!
ただの風邪かな?で済まさずに、疑いを持ってください!!
3.肝機能障害(かんきのうしょうがい)
簡単に言うと、肝臓の機能が低下することを言います。
黄疸なんかもこの中に含まれますね!
お酒をよく飲む人は、休肝日(きゅうかんび)を作ろうなど言われますよね。
シジミの味噌汁が肝臓に良いとか笑
そう!肝臓は、生きていくのに必要な色々な働きをするとーーっても大切な臓器なのです。
飲んだ薬は肝臓で分解されたり、体内の解毒作用を担う臓器です!
肝臓が動かなくなると、飲んだ薬が分解されず、副作用がどんどん出てきてしまったりなんてことも…
症状としては、体のだるさ、食欲がない、発熱、黄疸(目の白い部分が黄色になる等)、発疹、吐き気・おう吐、かゆみ等が現れます!
肝臓が動かないと生きていけません!
こんなに大事な大事な肝臓を傷つけるなんて怖い副作用ですよね!
その場合には中止し、適切な処置を行うこととされていますので注意を!
多くの方が飲んでいる薬でも危険な副作用があります!
副作用が出た時は、対処スピードが重要です!
知っているか知らないかで天と地の差、運命が分かれることもあります!
この記事を読んでくださった皆さんは知識が増えただけでなく、自分自信を守る方法も増えましたね!
普段の健康はまず食事から!
薬にばかり頼らず、
健康食品やサプリメントも組み合わせて健康寿命を延ばしましょうね!!
そして、少しでも薬を飲む量を減らしましょう!
健康食品やサプリメントは副作用のリスクは低いですから安心です!!
「副作用は常に隣り合わせ!」を忘れずに!!
薬を使うか使わないかはあなた次第・・・
【副作用と頻度】
『0.1%~5%未満』
嘔気、嘔吐、心窩部痛、下痢、発疹、めまい、血清カリウム上昇・ナトリウム低下等の電解質異常、倦怠感
『0.1%未満』
便秘、腹部膨満感、腹痛、瘙痒感等、頭痛、CK(CPK)上昇、浮腫、脱毛、一過性視力障害
『頻度不明』
光線過敏症、味覚異常、汎血球減少、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少、肝機能障害、黄疸、
参考
PMDA(H29.4.6現在)
添付文書(H29.4.6現在)